放射線技術部のご案内
宮若市で唯一の2次救急指定病院の放射線部門として、地域住民の皆様の急なご病気に対して【24時間いつでも迅速に画像検査に対応すること】を使命と考えています。そのため、当直体制をとっており、またスタッフ1人1人が患者様の立場になり検査を行うことを最も大事にし、日々業務に励んでいます。
直鞍地区、特に宮若市民の皆様のお役に立てるように、近隣の医療機関様からのCT,MRIなどの検査依頼にも柔軟に対応しています。ご依頼いただいた医療機関様には、放射線読影専門医による読影結果を速やかにお返しし、スムーズな診断、治療に繋がるよう体制を整えています。
CT検査
当院の新しいCT装置では、以前の装置に比べてより一層、低被ばくでかつ短時間で検査を行い、高精細な画像を提供できるようになりました。また、大腸CT検査「CTコロノグラフィー」や冠動脈CT「心臓解析含む」なども積極的に行っています。
MRI検査
当院は、宮若市で唯一のMRI装置になります(令和6年4月現在)。MRI(磁気共鳴画像)は、強い磁石と電波を用いて体内の状態を断面像として様々な病気の状態、大きさ、形などを表現する検査です。放射線を使用する検査ではないため、被ばくの心配は全くありません。脳や脊髄、臓器、関節、軟骨、軟部組織、腫瘍などの描写に優れており、仰向けに寝たままで色々な角度で撮影が可能です。さらに、血流を画像化することができるため、造影剤を使わずに血管の状態を知ることができます。
また、全身の悪性疾患の評価に使用されるDWIBSや、早期アルツハイマー型認知症診断支援の検査であるVSRADなども検査可能です。
乳房X線撮影検査(マンモグラフィ)
乳房X線撮影検査は、マンモグラフィ検査のことで、「乳がん」の早期発見に有効とされています。当院では、日本乳癌検診学会が推奨するマンモグラフィ検査と超音波検査を併用した「総合判定」を取り入れており、乳がんの診断能向上に努めています。
※当院はマンモグラフィ検診認定施設です。
※検診マンモグラフィ撮影認定技師が撮影し、検診マンモグラフィ読影認定医師が読影を行っています。
※必ず、女性技師が検査を行います。
乳がんについて気になる方はぜひ下記をチェックください。
X線一般撮影検査(FPDフラットパネルディテクター)
一般撮影検査とは、俗にいうレントゲン撮影のことです。当院では、最新機器であるFPDを導入しています。従来(CR)よりも、被ばくを大幅に軽減することが可能となりました(被ばく線量は従来の半分以下)。撮影時間も短縮され、最新のデジタル処理を行うことで、より高精細な画像を提供しています。
X線テレビ透視検査
X線透視検査は、少ないX線を連続的に照射して人体を透視
しながら撮影を行う検査です。食道・胃・腸から肝・胆・膵などの消化器疾患、泌尿器疾患、骨折・脱臼の整復といった整形外科領域、更に嚥下機能確認のための造影検査(VF)などを行っています。
また、肝臓がんの治療としてTAE(肝動脈塞栓術)や、透析患者さんなどに対し、血管が細くなった(狭窄)部位の治療としてPTA(経皮的血管形成術)といったIVR治療も行っています。
※ IVRとはインターベンショナル・ラジオロジー(Interventional Radiology)の略です。X線透視やエコー、CTなどでリアルタイムに観察しながら、カテーテルや針を血管や臓器に挿入して行う診断や治療方法のことです。
術中透視撮影検査
術中透視撮影は、手術室内で行う透視検査です。手術中に使用する金属などの体内での位置把握を目的に使用し、手術進行の支援に活用されています。
当院では、人工関節やボルトなどのインプラントの位置確認、ペースメーカーやCVポートなどのカテーテルの挿入、術中の胆管造影、さらに泌尿器科全般の手術に使用されています。また、造影剤を使用することでDSA(血管造影)が可能です。
骨密度測定検査
当院では、日本骨粗鬆学会が推奨しているDXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)法でX線骨密度検査を行っています。
腰椎や大腿骨の2部位で撮影するため、より正確に骨粗鬆症や骨折のリスクの評価が可能です。痛みもなく、5分程度で
全ての測定ができ、息止めも不要なため、患者様にやさしい検査になっています。また、一目で分かる患者様向けの結果レポートも好評を得ています。
骨粗しょう症とは、骨の量(骨密度)が減ることで骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。転倒などのちょっとした弾みで骨折しやすくなり、その後のQOL(生活の質)を大きく低下させてしまう要因となります。しかし、この骨密度の減少は薬で緩やかにすることが可能です。健康で安心した老後を過ごすためには、ご自身の状態を知るための定期的な検査、治療をおすすめします。
放射線情報管理・医用画像診断システム(RIS/PACS)
当院では、電子カルテシステム(HIS)、放射線情報システム(RIS)および画像保存通信システム(PACS)がそれぞれ連携しています。その結果、画像を含むすべての患者情報を個別のIDで一元管理することが可能となっています。
まず、電子カルテからオーダーされた内容を放射線検査部門が実行します。その情報は画像診断部門、診察室、会計部門で連携され、情報が共有されます。そのため、待ち時間の短縮や人的ミスの解消につながります。
なお、院内にある全ての電子カルテ端末で容易に検査画像を閲覧することが可能です。また、他院との情報共有を簡便にできるよう、医用画像はCD-Rでお渡ししています。
スタッフ(令和6年4月時点)
- 診療放射線技師
- 9名
- 受付
- 1名
認定資格(令和6年4月時点)
- 日本X線CT専門技師認定機構
X線CT認定技師 - 2名
- マンモグラフィ検診精度管理中央委員会
検診マンモグラフィ撮影認定技師 - 2名
- 乳房健康研究会
ピンクリボンアドバイザー - 1名
- 日本消化器がん検診精度管理評価機構
胃がんX線検診読影部門B資格 - 2名
- 日本消化器がん検診学会
胃がん検診専門技師 - 3名
- 日本消化器がん検診学会
大腸CT検査技師 - 1名
- 日本診療放射線技師会
AI認定診療放射線技師 - 1名
- 日本診療放射線技師会
画像等手術支援認定診療放射線技師 - 2名
- 日本医療情報学会
医療情報技師 - 1名
- 日本スポーツ医学検定機構
スポーツ医学検定2級 - 1名